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【2017年の最後を飾る深津演劇祭・第9弾は来週から!!】遊劇体『のたり、のたり、』
残るはあと4作品となった深津演劇祭、今年最後の作品となる第9弾は、遊劇体による『のたり、のたり、』(初演:1998年、再演版がコレクションⅡに収録)です。
演出を手掛ける遊劇体・キタモトマサヤ氏と桃園会・深津篤史氏の関わりは大変深く、そもそもの出会いは90年代初頭にまで遡ります。それ以降劇団同士の深い交流も続き、それが一つの大きな成果として結実したのが、京都の伝説的演劇プロデューサー・遠藤寿美子氏の企画・立案により、京都西部講堂前特設野外劇場にて2001年上演、1200名近くの観客を動員した、タイタスプロジェクト2001 桃園会+遊劇体合同野外公演『のにさくはな』だと言えるでしょう(2014年には桃園会第46回公演としても上演された)。それ以降も、桃園会本公演へのキタモト氏の演出参加(桃園会第38回公演『ぐり、ぐりっと、』) や、遊劇体本公演への深津氏の戯曲提供(遊劇体Vol.52『あやかし~三題』 )など、深津戯曲をキタモト氏が演出する形での交流は長く続きますが、その原点-つまり深津氏とキタモト氏が初めてタッグを組んだのが、1998年にC.T.T.事務局プロデュース公演として上演されたこの『のたり、のたり、』です。桃園会や深津氏のプロデュース公演含め、何度も上演されている本作、キタモト氏の演出では実に19年ぶりの再演となります。ただし初演とは全く異なる、ウイングフィールドという空間ならではの新演出です。
深津・キタモトコンビの最新作と言えるこの『のたり、のたり、』、ご期待下さい。
※ところで、既に公演チラシ等でもアナウンスはされていますが、今回の上演は1998年の初演版台本を基にしたものであり、深津コレクションⅡに収録されているものとは若干異なります。その差異も楽しんで頂けたら幸いです。
遊劇体♯61
『のたり、のたり、』
作:深津篤史
演出:キタモトマサヤ
■ 出演
大熊ねこ
坂本正巳
村尾オサム
松本信一
久保田智美
つげともこ(浪花グランドロマン)
豊島由香
天羽千夜子
中村京子(空の驛舎)
三田村啓示(空の驛舎)
濱奈美
■ 日程
2017年
11月23日(木)19:30
11月24日(金)15:00☆/19:30
11月25日(土)15:00☆
11月26日(日)11:00/15:00
※受付開始は開演の60分前、開場は20分前です(チラシ記載の開場時間より変更になっております。ご注意下さい)
☆公演終了後、アフタートークを行います。
24日(日)15:00 あごうさとし氏(劇作家・演出家)
25日(土)15:00 高橋恵氏(劇作家・演出家/虚空旅団)
■ 料金
・前売・予約:一般 2,800円
・当日:一般 3,000円
・学生:2,000円(前売・当日とも同料金。当日受付にて学生証をご提示ください。)
※日時指定自由席
※座席には限りがございますので、ご予約をおすすめいたします。なお、ご予約で満席の場合は当日券が発行されないことがございますのでご了承ください。
■ 会場
ウイングフィールド
〒542-0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F
TEL 06-6211-8427
■ スタッフ
[舞台監督]沢渡健太郎(劇団第一主義)
[照 明]西岡奈美
[音 響]大西博樹
[舞台美術]佐野泰広(CQ)
[宣伝美術]古閑剛
[小道具]松本信一
[衣装]久保田智美
[制 作]岡本司+児山愛(A≠T)
[制作協力]尾崎商店
[カンパニーメンバー]菊谷高広 こやまあい
[助成]芸術文化振興基金
[提携]ウイングフィールド
[主催・企画製作]遊劇体
京都芸術センター制作支援事業
■ 『のたり、のたり、』とは
恐らく大きな地震があったのであろう、その場所は海辺の街だろうか。港に面する廃墟のようなビルか、アパート、マンションか・・・に集う、喪失感を酒とドラッグで埋め合わせるような無為の時を過ごす、若者たちと一人の中年男の、騒がしくも孤独で不器用で痛ましい恋のお話、或いは、喪失したこころの復興といたわりの物語。
1998年、C.T.T.事務局プロデュース公演として、アトリエ劇研にてキタモトマサヤ演出により初演。1999年にはウイングフィールドにて深津氏によるプロデュース公演の形で、2002年には深津氏率いる桃園会の本公演として、深津氏自身の演出により上演。また2008年には英訳されアメリカ・プレイライツセンターにてリーディング公演が行われたほか、さまざまなカンパニーにより上演されている、深津氏の代表作の一つ。
■ 遊劇体とは
1983年、京都大学演劇部を母体として団体結成。翌年初夏、仮設テント劇場での野外劇にて旗揚げ。
以降2002年春まで京大西部講堂を拠点として活動。2001年『闇光る』の上演をきっかけに、シンプルな空間と様式化された演技による、〈演劇であること〉に開き直った表現で再スタートを切る。また2002年上演の『紅玉』を皮切りに、近代の作家・泉鏡花の全戯曲上演に取り組む。
飛田演劇賞大賞(98年)、新・KYOTO演劇大賞金賞(04年)、十三夜会賞(05年、06年、12年)などを受賞。劇団員も受賞歴多数。
■ チケット予約
WEB=https://ticket.corich.jp/apply/85708/
TEL= 090-1907-6804(制作直通)
e-mail=yu_geki_tai[at]hotmail.com
※お名前、ご連絡先、ご観劇日時、枚数をお知らせください。
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