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「深津篤史コレクション」について

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関西のみならず、全国そして海外でも高い評価を受け、次代の演劇界を牽引する若手劇作家・演出家として、様々な世代から支持を得ていた深津篤史。夭折と言うにはあまりに早すぎる旅立ちだったが、不朽の名作と呼ばれる作品を活動の初期から数多く残し、演劇という舞台芸術の可能性を常に拡張し続けた。

そして三回忌にあたる本年7月31日、「コレクション」と冠した全3巻・1300ページに及ぶ待望の作品集が刊行されました。代表作、戯曲賞受賞作から小品、掌編集、外部書き下ろし作品、遺作など厳選した20作品を収録。また、識者による寄稿や鼎談、深津が書いた多くの文章や詳細な年譜なども収め、深津篤史の才能に触れる決定版の書籍となりました。

同時に、9月から約1年半にわたって開催される「深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~」も決定。11団体の劇団が「コレクション」収録作品を中心に全国各地で深津作品を上演。多種多様な戯曲の解釈と表現手法に期待が高まっています。

不世出の作家が遺した珠玉の作品群を、書籍・舞台と併せて是非ご堪能ください。


深津篤史コレクション I

四六判/127×188mm/528頁
芯無し上製本/表紙箔押し+空押し/2016年
AD+ED+D+DTP:松本久木/装丁・組版協力:納谷衣美
価格=3,240円(本体3,000円、税240円)

コレクション I は、初期の名作『目覚めたくない朝もある』、岸田國士戯曲賞受賞作『うちやまつり』、そして「うちやまつり三部作」と呼ばれる『熱帯夜』『paradise lost, lost』を含む、戯曲8本を収録。時に難解だと言われる深津戯曲だが、読めば読むほど感じることの出来るその作品世界の豊かさを存分に味わえる一書。

【掲載内容】

[戯曲]
目覚めたくない朝もある
海が私を嫌っている
よぶには、とおい
追奏曲、砲撃
深海魚
熱帯夜 うちやまつり前日譚
うちやまつり
paradise lost, lost

[詞]
ほそ長く伸びた腕が遠く…

[寄稿]
内田洋一「演劇で詩をつむいだ人」


深津篤史コレクション II

四六判/127×188mm/440頁
芯無し上製本/表紙箔押し+空押し/2016年
AD+ED+D+DTP:松本久木/装丁・組版協力:納谷衣美
価格=3,024円(本体2,800円、税224円)

コレクション II は、深津の家族も罹災した阪神・淡路大震災の4ヶ月後に発表され、その後も改訂と改作を繰り返した代表作のひとつ『カラカラ』、外部の劇団に書き下ろし、のちに自身でも演出した『のたり、のたり、』『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』、そして遺作であり最後の演出作品となった『覚めてる間は夢を見ない』を含む、戯曲7本を収録。深津が終始主題とした「生と死の虚構とリアリズム」「自己と他者の実在と不在」が横溢する作品群を揃えた必読の一書。

掲載内容

[戯曲]
のたり、のたり、
湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)
中野金属荘、PK戦
カラカラ 初演版
カラカラ 改訂版
カラカラ トートの書#2 桜の園 「吉永の場合」
カラカラ トートの書#2 桜の園 「遠山の場合」
blue film
覚めてる間は夢を見ない

[詞]
あの崖の下の海は暗くうねって…

[寄稿]
太田耕人「深津篤史の空間」


深津篤史コレクション III

四六判/127×188mm/336頁
芯無し上製本/表紙箔押し+空押し/2016年
AD+ED+D+DTP:松本久木/装丁・組版協力:納谷衣美
価格=2,700円(本体2,500円、税200円)

コレクション III は、男女の短い会話のやりとりの中に艶めかしく生き生きとしたこころの機微が描かれた掌編集『四季一会』、数少ない短篇のひとつ『夜毎の鳩』、再演を重ねた外部書き下ろし作品3本、深津と20年にわたって作品づくりを共にした舞台美術家・照明家・音響家による鼎談を収録。さらに深津の演劇観・思考力・志向性・言語感覚・詩性感覚がみごとに顕れている文章群と30ページ近くに及ぶ詳細な年譜で構成された「断象・深津篤史」を作出。深津篤史の才能に、多層多角的に触れられる一書。

掲載内容

[戯曲]
四季一会
夜毎の鳩
春の音、曇天 。をつけてみる
五軒町商店街寄合会
月灯の瞬き

[詞]
普段生きている世界では…

[鼎談]
池田ともゆき×西岡奈美×大西博樹「深津篤史の舞台の作り方」

[断象・深津篤史]
芦屋高等学校時代
公演パンフレット掲載文より
雑誌寄稿文より
対談─岩崎正裕
インタビュー─劇作家への10の質問
年譜

[寄稿]
北村 想「もちっと待ってろ」

小堀 純「あとがきに代えて」

 

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